緑内障について

緑内障のイメージ写真

眼の中は房水というものが循環していて眼圧を調整しています。
眼圧が適正範囲を超えてしまったりすると、視神経や周辺網膜が障害され、緑内障という病気が起こります。
徐々に眼が正常な機能を保てなくなり、次第に視野が欠けてきます。但し、眼圧が正常範囲であっても緑内障になってしまうことがあります(正常眼圧緑内障)。
眼圧だけでは緑内障かどうかは判断できませんので、診断にあたっては、視神経の状態をきちんと調べる検査が欠かせません。

主な検査

緑内障が疑われるときは、以下のような検査を行います

視力検査
緑内障が進行すると視力が低下しますので、この検査は最も基本的な検査となります
眼圧検査
眼球を外側から押し、その反発力を測定します
眼底検査
網膜や網膜血管、視神経がどれくらいダメージを受けているのか調べます
視野検査
視野計を使用し、弱い光がきちんと見えているのか、見える範囲がどのくらいなのかを測定します
光干渉断層計(OCT)検査
網膜や視神経の断面を見て視神経線維の状態などを測定します
隅角検査
隅角鏡と呼ばれる専用のレンズを眼球に押しあて、角膜と虹彩の間にある房水の流れ道の状態を調べます。なお、点眼麻酔をして行うため痛みはありません。

緑内障の治療

緑内障には原因が多数あるため全身状態の把握なども含めた問診や検査を行った後、治療を開始します。
まず薬剤を使って眼圧を下げます。点眼薬には、大きく分けて「房水の産生を減らす薬」と「房水の流出を促進させる薬」の2種類があります。
眼圧が下がりにくい場合には、点眼薬を2~3種類併用することもあります。これによって緑内障の症状が抑えられることもあります。
しかし、薬でうまく治療できないようなケースでは、レーザー治療や手術によって房水がよく流れるようにします。